宝塚のパンと発酵教室こ・むぎのこうざきです
今回はちょっと長文です。自家製酵母パンについて熱く語っちゃいます。
その前に、私のパン遍歴を。。。(興味ない人は読まなくてもいいよ~)
私はパン作りをはじめてかれこれ20年以上になりますが、その当時は自家製酵母なるものがあることも全く知らず、ドライイースト=パン酵母ということも全く理解していなかったですね(^_^;)
そして15年くらい前にホシノ天然酵母に出会い、イーストとは違うおいしさにすっかり魅了されてどっぷりホシノにはまりました。
自分でパン酵母が起こせるということを知るのはホシノをはじめてからすぐのことだったけど、もっぱら自己流で、これがちゃんとできてるのかもわからず、自家製酵母って硬くて美味しくないんだなぁと、あっさり挫折。
今みたいにインターネットもそれほど普及してない時代だったし(年がばれる(^_^;))、本とかで調べるくらいしかできなかったからね。
米麹で起こす「酒種」に出会ったのは10年くらい前。レーズンやその他の自家製酵母も同時期に出会いました。
レーズンや果物などで起こす酵母とは違い、管理も簡単でズボラな私向き(^_^;)。しかもご飯が好きな私好みの味と香りだったんです!運命の出会いだった!
この「酒種」は、ご飯と米麹が原料です。つまり甘酒(甘麹)と一緒なんだよね。
でも、作るときの温度や時間が違うと、一方はパン酵母になりもう一方は甘酒になるのです。
不思議ですよね~(^^)
微生物の力、発酵の世界って本当に面白い!
ご飯+米麹が「パン酵母」になったとき、ほんのり甘い日本酒の香りがします(だから酒種とも言う)。
酒種でパンを作った時に、最初によくした失敗は、生地がダレダレベタベタになって、触れない状態にしてしまったこと。
酒種酵母は高温NGです!
イーストのように(パンによって違うけど)、例えば1次発酵やベンチタイムで30度を超えてしまうとものすごく扱いにくくなります(>_<)。
米麹は様々な酵素をもってるんだけど、その中でも代表的なものに、
「タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)」と「でんぷん分解酵素(アミラーゼ)」があります。
おそらくそれらが小麦粉のたんぱく質やでんぷんに作用するのではないかと思う。
だから酒種を使ったパンは、低温がポイントです。
長くなったので、この続きは次回へ(その②に続きます)。
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